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大槻 理恵 さん

株式会社カネボウ化粧品 勤務
2005年度修士課程修了(土居研究室)

知識だけではない大学院で学んだこと

大学院では、「化粧品を肌に塗布した色の推定方法」の研究をしていました。当時、「化粧品の色の研究」は珍しい研究テーマだったと思います。女性の私にとっては身近な存在である「化粧品」が対象であり、とても興味深いテーマでした。研究に必要な知識である「色彩情報処理」や「画像処理」の勉強は、大学4年生からはじめました。大学院でも勉強を続け、新しく得た知識を活かし仮説を立て、実験で検証する事を繰り返しました。また、学会発表では研究を発表し、同分野の研究者と研究成果について討議しました。これらの事で、知識だけでなく、実験結果を分かりやすく表現する説明能力や、論理的に考える力が身につきました。これは先生や同じ研究室にいる同級生、先輩の協力や指導があってできた事と思います。くじけそうになった時、周りの環境が背中を押してくれて頑張れた事はいい思い出です。

大槻理恵さん

就職後も研究の道に

大学院修了後は運良く化粧品会社の研究員として入社し、現在も「化粧品や肌の色解析」をしています。大学院で身についた説明能力と論理的思考能力が特に役に立っています。大学院では研究だけでなく、「一般企業に就職した時、自立した社会人になれる力」も身につきます。常に自ら興味を持ち研究を進める姿勢で、楽しい大学院生活を送って欲しいです。

岸本 有生 さん

大阪電通大高等学校教諭
2003年度修士課程修了

動機は最先端の研究が出来る

「最先端の研究が出来る」が、私の大学院進学の動機でした。研究では、まだ誰もやったことのない未知の部分ですから、成功するまでは失敗と試行錯誤の連続でした。しかし、答えを導き出した時の喜びは大きな自信へと繋がります。さらに、その成果を学会で発表することで、様々な専門分野の先生方から意見をいただき、研究に対する視野も広くなりました。この一連の研究生活が醍醐味だったと感じています。

岸本有生さん

学会発表を通して得た、社会で必要な能力

自分の興味のある専門の研究をやるということは大切な事です。しかし、私の中では、どのようにすれば課題を解決できるか、学会発表では自分が何を伝えたいか、論文として研究をまとめる正確さ、最後に自分の考えを様々な人と討論できるコミュニケーション能力を得たことが一番役に立ったと感じています。なぜなら、実際に社会に出た時に、これらの能力が必要になるからです。
現在は高校の工業科の先生という仕事で、授業内容の正確さをはじめ、生徒達の指導面でも、自分の経験談を通して、課題を解決するプロセスを学んでいただければと思っております。

田中 豪 さん

TDK株式会社 勤務
2001年度修士課程修了

半導体レーザについてもっと勉強したい

私が大学院への進学を決めた理由は、単に"半導体レーザについてもっと勉強したい"という単純なものでした。しかし、大学院の研究では最終的な目標のために、自ら論理的に研究を進めていく必要があります。幸いにも私が所属した研究室では設計、製作、評価と半導体レーザの作製に必要な多くの経験をすることができました。その過程ではたくさんの問題が生じましたが、事象を論理的に考えることで、乗り越えてきました。これだけの事は大学院に進学していなければ経験できなかったと思っています。また学部と異なるのは自分の成果を学会等で、相手に理解されるようにアウトプットしなくてはいけません。これに関しても先生には非常に鍛えられました。

田中豪さん

問題解決とプレゼン能力を養う

大学院での2年間で、物事を論理的に考えることによる問題解決能力、そしてプレゼン能力を養うことができたと思っています。たとえ社会に出て全く違った職務に就いたとしてもこれらの経験は非常に役に立つと思います。私は現在半導体業界にてIC設計に従事しています。物性とは少しことなる回路設計分野ですが、これら2つと徹底的に叩き込まれた半導体物性の基礎が私の武器として役立っています。

廣猟 優治 さん

(株)村田製作所 技術開発本部 勤務
(モジュール事業本部 光・ミリ波商品部)
2000年度修士課程修了

学んだことを可能性や創造性に

私が進学を考えたのは学部の早い時期からで、当時は、技術、とりわけ通信分野に興味がありました。大学院の研究では、その興味をじっくり自分の専門として高めることができ、今思えば有意義な過ごし方でした。現在、会社でスキルや知識を習得するのに忙しい日々を送っています。そんな中で一抹の閉塞感や不安を覚えることもあるのですが、大学院で受けた教育は、いろいろな可能性や創造性を思い出させてくれるのです。

廣猟優治さん